どんな老害かと思ったら、まだ30なのかよ。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080627/acd0806270323000-n1.htm

【断 中村文則】「格好から」の犯罪
2008.6.27 03:21

このニュースのトピックス:コラム・断
 秋葉原で連続通り魔事件があった。僕はこういう犯罪が起こる度調べるが、この容疑者には脱力感だけが残った。そもそも追い詰められ、通り魔という「よくある」模倣的な犯罪を起こそうという考え自体、発想が貧困だと思う。

 たとえばこの事件がまだなかったとして、ある純文学作家がこの事件と同じ小説を書いたとする。良識ある編集者なら、間違いなく書き直しを要求する。理由は、このような事件を起こす犯人として、その主人公の考え方があまりにも典型的で、妙な言い方になるが、『罪と罰』や『金閣寺』の主人公のような悲しみも深みもなく、あまりに薄っぺらいからだ。

 殺人を考え、破滅に惹(ひ)かれたのなら、ナイフを買ったり友人に迷彩服の購入方法を聞いたりするような、「格好から」入るのではなく、せめてドストエフスキーカミュサルトルくらい読破してもらいたかった。彼がどのような本を読み、どのような映画を観てきたか知らないが、このような模倣犯罪をするのを見る限り、大したものに触れていないだろう。

 社会が嫌い、家族が嫌い。僕はその気持ちはよくわかる。だが、まだ二十代の若さで、負け組も何もないだろう。破滅とは、もっと深刻なものだ。自分なりに、もっと考えを深めてほしかった。

 ギリシャ神話にあるように、その人間の人生が不幸か幸福だったかは、死ぬ時までわからない。彼も赤子だった時は、微笑んでミルクを飲んでいたはずだ。彼の人生はもっと違う方向に行ったはずで、そう思うと本当に悔しい。(作家)

死ぬか殺すか、ギリギリのところを生きている人間にとって(排除や貧困も、自分からの排除や貧困は一気に死や殺しにつながる。それは、色々な部分を足していって最後に掛ける部分だから。それが0なら全部ゼロ)
まあ、そんな感じで加藤智大については、もちろん本人の犯行は許せないが*1かなり同情というか、正常な人間がそんな罪を犯すということについて考えるところはある。文学的とかそんなの関係ねえ!!
こんな老害な文章を書く中村文則って何歳なんだって思ったら

中村文則 - Wikipedia

1977生まれの30歳かよ!!全然若いじゃん!!!
30歳でここまで脳がただれてしまうのか…。純文学脳こえーなー。

ちなみに加藤智大を主人公にした小説は全然ありだと思いますよ。OUT(桐野夏生)の冒頭の弁当工場の描写は十分に文学的だし、環境に左右されない悲しみや絶望なんて存在しない。自分を世界から切り離して没頭する悲しみや深みなんてすげーうすぺらいものだと、思うけどね。

*1:枕詞